ブラック・サバス / 4

ブラック・サバスは、ハード・ロック黎明期のバンドで、後にヘビー・メタルのうち「ドゥーム・メタル」といわれる重くダークな音楽の原型にもなりました。
原題は「Vol4」で、それまでは比較的シンプルでストレートなハードロックを演奏していたこのバンドが、クラシック音楽の要素、凝った様式の楽曲などを取り込んだのがこのアルバムです。
アルバム自体が全体でひとつの曲であるかのように作り込まれてコンセプトアルバムのようでもあり、初期のブラック・サバスの力作で、ハードロックの名盤でもあります。
大変に素晴らしいと感じたのは、クラシック音楽とのつながりです。
現在ではクラシック音楽と繋がりのある曲や演奏をするハードロック/ヘビーメタルのバンドは少なくありませんが、70年代初期のハードロックバンドで、ここまでクラシックを全面に取り込んだバンドはいませんでした。
クラシック音楽の要素を取り込む事で、それまで単純なものであったハードロックやビートミュージックが大きく進化しました。
そのきっかけとなったアルバムだと思います。
そして、最初のころのバンドはまだまだうまいとは言えないレベルであったのが、このアルバムから演奏後術が飛躍的に向上し、のちに高い演奏技術がないと演奏困難なヘビーメタルバンドの規範のひとつとなるほどにまでのレベルにあると感じました。
ハードロックの中でも「これはブラック・サバスだな」とすぐ分かるようなキャラクターの強い独特な音楽を完成させ、そして単純な歌謡形式のものが多かったロックのレベルを引き上げたアルバムだと感じました。