インソムニア

透明感があふれ母性も溢れる聖母のような包容力に包まれた感じの優しい歌声で、癒し系としてブレイクした裸足の歌姫である鬼束ちひろさんの記念すべきデビューアルバムです。

研ぎ澄まされた感性で書き留めた素晴らしい歌詞が多い、メッセージ性の強い作品で素晴らしいです。

ピアノを中心にアコースティック楽器で奏でられていて、最も影響を受けたと公言しているジュエル的要素を強く感じさせます。

また、この後色々と騒動を巻き起こすことになりますが、このアルバムは純度の高い聖女ジャンヌ・ダルクのような魅力溢れる仕上がりになっていて、正に神がかっていています。

おすすめ曲はたくさんありますが、まずは「月光」です。

「私は神の子、腐敗したこの世界に落とされた」と歌う切ない堕天使的な要素が強いブレイクのきっかけになった曲です。

日本人離れした歌声で英詩もあり、初めて聞いたときは外人が歌っているのかと思いました。

そして優しく語りかけるような雰囲気が強い「眩暈」です。

表現力が素晴らしく、正に聖母といった感じの歌声を披露されています。

サビ最後の「わかるから」という歌詞が癒される感じで印象的です。

またカントリーやゴスペルの要素を感じさせる「We can go」やデビュー曲で初期衝動的なニュアンスが強い歌詞が印象的な「シャイン」など名曲揃いです。

デビューアルバムにして初期の集大成的な素晴らしい仕上がりになっていて、聴くととても癒されます。