マルタ・アルゲリッチ / デビュー・リサイタル

クラシック音楽というと、ファンでない人にとっては「退屈」「長くてだれる」「難しい」、そういった印象でなかなか取り憑きにくい印象があるのかも知れません。
そういう方に推薦したいのが、はやいテンポとものすごい技術で演奏されるタイプのピアノ独奏です。
こういうタイプのクラシックのピアノ曲は、ジャズやハードロックよりも高速で音量感にもあふれ、まだそういった音楽を聴いたことがない方は、きっと圧倒されると思います。
そして、高速で圧倒するようなピアノ曲というと、ショパンとリストのふたりが有名です。
このふたりは、今では作曲家として有名ですが、現役当時はピアニストでもあったのです。
そして、超絶技巧を必要とする曲として名高いショパンのスケルツォ第3番という曲を圧巻の演奏で弾き倒したのが、アルゼンチン出身のピアニストであるマルタ・アルゲリッチでした。
すでに様々なコンクールで1位を獲得していた彼女ですが、なんとデビュー・リサイタルでこの名演を生み出し、一気に名だたる名ピアニストのひとりに数えられる事になりました。
そのリサイタルの録音がこのCD、リリースはクラシックの名門レコードレーベルであるグラモフォンでした。
やはり天才ピアニストという評価を受けていたグールドですらグラモフォンからデビューできなかった状況を考えると、彼女がどれだけ高く評価されていたのかが分かります。
天才誕生を記録したこの歴史的名盤は、今後も色あせる事無くクラシック史の1ページに刻まれる事でしょう。